改めまして皆様、こんばんは。
暖かな陽気の火曜日、いかがお過ごしでしょうか?
それでは今回の投稿にまいりましょう。
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はじめに
さて本日2度目の投稿となりますが、今回は久しぶりにセキュリティソフトの検出率テストに関する投稿を行いたいと思います。
上記は2012年11月に投稿させていただいた、セカンドオピニオン用セキュリティソフトの検出率テストに関する記事です。
この記事の投稿から1年3ヶ月、当ブログにおいてはいくつかのマルウェアスキャナーに関して、日本語化ファイルを公開させていただくようになりました。
そこで…、今回は日本語化ファイルを公開させていただいているマルウェアスキャナーを含めたセカンドオピニオン用セキュリティソフトに関して、どの程度の検出性能を有しているのかということを検証するために、検出率テストを行いました。
本来メインとして、常駐保護機能を有するセキュリティソフトを1つ導入しておけば、PCのセキュリティ対策としては十分に事足りますが、常駐保護機能を有しないセカンドオピニオン用セキュリティソフトの導入は、メインとして使用するセキュリティソフトでは検出できない脅威を検出できる場合があるということで、導入されている方も多いのではないかと思います。
今回の投稿が、そのような皆様方のセカンドオピニオン用セキュリティソフトを選択する1つの参考になれば幸いです。
それでは本題に入りましょう。
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検出率テスト
まず今回のテスト形式についてご説明いたします。
〖テスト形式〗
今回の検出率テストにおいては、セカンドオピニオン用セキュリティソフトに関する検出率テストということで、上記の記事とは異なるサブ用途のマルウェアスキャナーとしてのテスト形式を用いてみました。
まずマルウェア検体をメインとして使用するセキュリティソフトでスキャンした後、検出しきれないマルウェア検体について、今回の検出率テストで対象となるセキュリティソフトでスキャンを行うというテスト形式です。
以下をご覧ください。
『テスト実施日』
>2014年2月20日
『マルウェア検体』
マルウェア検体は、総数27155体です。
検体の種類は、ワーム・トロイの木馬・ルートキット・アドウェア等のマルウェアが混在しているサンプルです。
なおマルウェア検体については、Insight Frameworks社より、2014年2月15日付けのマルウェア検体を用いさせていただきました。
ここにお礼を述べさせていただきます。
『スキャンに使用したメインのセキュリティソフト』
上記のマルウェアについて、スキャンを行うために使用したセキュリティソフトは、bitdefender internet security 2014です。
なおbitdefenderについては、先日に公表された第3者国際テスト機関であるAV-TESTの「AWARD FOR BEST PROTECTION 2013 」にて、個人向けのセキュリティ製品分野にて大賞を受賞されています。
『今回の検出率テストにて実際に用いるマルウェア検体』
先のマルウェア検体をbitdefenderにてスキャンを行った結果、検出できなかったマルウェア検体です。
つまり今回の検出率テストにおいて、実際に使用するマルウェア検体で総数5960体です。
『検出率テストに用いる対象のセカンドオピニオン用セキュリティソフト』
今回の検出率テストで対象となるセキュリティソフトです。
検出率テストの際のウイルス定義ファイルのバージョンも、画像にしてありますからご覧ください。
1、Malwarebytes’ Anti-Malware 2.00.0.0503 Beta
2、Avira PC Cleaner 1.0
※ Avira PC Cleanerは、ウイルス定義ファイルのバージョンを画像化するのを忘れていました。申し訳ありません。
3、Emsisoft Anti-Malware 8.1.0.40
4、Sophos Virus Removal Tool 2.4
以上、4つのマルウェアスキャナーをテスト対象とした検出率テストです。
なお9-lab Removal Toolについてですが、Insight Frameworks社のウイルスデータベースを利用するカスタマー企業ということで、今回のテストにおいては除外させていただきました。
それでは検出率テストの結果を記載してまいりたいと思います。
〖検出率テストの結果〗
1、Malwarebytes’ Anti-Malware 2.00.0.0503 Beta
>検査時間:5分30秒
>検出数:2693
>検出率:45.1%
2、Avira PC Cleaner 1.0
>検査時間:19分
>検出数:2767
>検出率:46.4%
3、Emsisoft Anti-Malware 8.1.0.40
>検査時間:18分
>検出数:2799
>検出率:46.9%
4、Sophos Virus Removal Tool 2.4
>検査時間:3時間以上
>検出数:297
>検出率:0.04%
〖総評〗
Malwarebytes’ Anti-Malwareは、検査時間及び検出性能ともに、駆除ツールの定番としての性能を如何なく発揮できていますね。
またスキャン終了後の検出したマルウェアに対する処理能力についても優秀といえます。
Avira PC Cleaner 1.0は、検査時間こそMalwarebytesに及びませんが、検出数では上回る結果を残しました。
しかし残念なことに、スキャン終了後の検出したマルウェアに対する処理の段階で、処理することができないマルウェアがいくつかありました。今後の課題といえるでしょう。
Emsisoft Anti-Malware 8.1.0.40は、さすがと言うべきか、検査時間及び検出性能、検出したマルウェアの処理能力に至るまで均整のとれた成績を残しました。
日本における知名度こそ、上記2つのソフトに及びませんが、製品自体の性能としては優秀です。
Sophos Virus Removal Tool 2.4は、残念ながら今回のテストでは全ての面において、悪い結果となりました。
製品自体の今後の改善に期待したいと思います。
さて上記のような結果となりましたが、いかがでしょうか?
セカンドオピニオン用セキュリティソフトについても、やはり製品ごとに様々な特徴があると思います。
どうか皆様に最適のソフトが見つかりますように、祈りつつ今回の投稿を終了したいと思います。
あとがき
さて今回の投稿は以上となります。
今回の投稿で記載する記事以外のセキュリティソフトの使い方に関連する記事に興味がある方は、ぜひ一度以下のセキュリティソフトの使い方に関連する記事のまとめを参照してください。
<セキュリティソフトの使い方に関連する記事のまとめ>
1、URL
それでは以上です。