【KINGSOFT Internet Security】中国製セキュリティソフトの検出性能

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皆様、こんばんは。

今回の投稿は、日本においても知名度の高い中国製セキュリティソフトである「KINGSOFT Internet Security」の検出性能に関する投稿となります。

それでは今回の投稿にまいりましょう。

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はじめに

さて改めまして今回の投稿は、日本においても知名度の高い中国製セキュリティソフトである「KINGSOFT Internet Security」の検出性能に関する投稿になります。

「KINGSOFT Internet Security」というセキュリティソフトに関しては、「金山軟件有限公司」という中国で最大手のソフトウェア企業が開発を手掛けるセキュリティソフトであり、日本においても2005年に「キングソフト株式会社」という日本法人を設立してから、「KINGSOFT Internet Security」及び「KINGSOFT Office」というソフトウェアを展開しています。

そして「KINGSOFT Internet Security」というセキュリティソフトの検出性能については、インターネットを利用するユーザーから決して高い評価を受けているとはいえない状況にありました。

しかしながら、2013年に公開された「KINGSOFT Internet Security 2013」において、「KINGSOFT Internet Security」の独自マルウェア検出エンジンのみならず、マルウェアの検出性能に定評のある「Avira」というセキュリティベンダーのマルウェア検出エンジンを採用したことにより、「KINGSOFT Internet Security」の検出性能は、それまでよりも格段に向上したことも事実です。

また当ブログにおいても、2014年に以下の中国製セキュリティソフトの検出性能を検証する記事において、「KINGSOFT Internet Security」の検出性能の向上を確認しました。


<過去記事>

1、URL

中国製セキュリティソフトの実力を検証してみよう!


ところが最近の「KINGSOFT Internet Security」というセキュリティソフトに関しては、「AV-comparatives」及び「AV-TEST.org」というマルウェアの検出性能を調査する国際テスト機関の検出率テストに参加していません。

また2017年2月13日に「KINGSOFT Internet Security」の最新バージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2017」が公開となりましたが、「KINGSOFT Internet Security 2017」では、以前のバージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2015」と異なり、マルウェアの検出性能に定評のある「Avira」というセキュリティベンダーのマルウェア検出エンジンを採用していませんでした。

そして以上のようなことから、「KINGSOFT Internet Security」の最新バージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2017」と以前のバージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2015」を比較する場合に、セキュリティソフトとしての検出性能はどのように変化しているのかということを疑問に感じた次第です。

そこで今回の投稿では、「KINGSOFT Internet Security」の最新バージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2017」と以前のバージョンとなる「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較してから、「KINGSOFT Internet Security」の検出性能に関する評価について、記事を記載してまいりたいと思います。

それでは本題に入りましょう。

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「KINGSOFT Internet Security」のマルウェア検出率テスト

【マルウェア検出率テストの概要】

それでは初めに「KINGSOFT Internet Security」のマルウェア検出率テストについて記載いたします。

まずは「KINGSOFT Internet Security 2017」と「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較するために実施した簡単なマルウェア検出率テストの概要について記載します。

そこで以下のマルウェア検出率テストの概要を参照してください。


<マルウェア検出率テストの概要>

1、テスト環境

・「Windows 10 64bit Professional」

2、テストの実施時間

・2017年2月18日午前5時

2、テスト方式

・オンデマンドスキャン方式

3、テスト対象

・「KINGSOFT Internet Security 2017」

・「KINGSOFT Internet Security 2015」

・「Windows Defender」

4、マルウェア検体

・検体総数

>61

・マルウェア検体画像1

2017年1月から2月にかけてマルウェア検体を扱うWebサイトから収集したマルウェア検体のサンプル画像

・マルウェア検体画像2

2017年2月に採取したマルウェア検体のサンプル画像


以上がマルウェア検出率テストの概要になります。

そして今回の投稿で記載する「KINGSOFT Internet Security 2017」と「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較するために実施した簡単なマルウェア検出率テストに関しては、本来であれば「KINGSOFT Internet Security 2017」と「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較するマルウェア検出率テストなのですが、「KINGSOFT Internet Security 2017」の検出性能がとても悪いために、急遽「KINGSOFT Internet Security」以外の「Windows Defender」をテスト対象に追加しました。

また今回の投稿で記載するマルウェア検出率テストでは、2017年2月に取集したマルウェア検体を使用していますが、如何せんマルウェア検体総数が61体と非常に少ないマルウェア検体数になっています。

そのため今回の投稿で記載するマルウェア検出率テストに関しては、あくまで参考程度に参照してください。

マルウェア検出率テストの概要に関する記載は以上です。

【マルウェア検出率テストの結果】

それでは次に「KINGSOFT Internet Security 2017」と「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較するために実施した簡単なマルウェア検出率テストの結果について記載いたします。

まずは以下のマルウェア検出率テストの結果を参照してください。


<マルウェア検出率テストの結果>

セキュリティソフトの名称ウイルス定義ファイルマルウェア検体の検出数検出率
KINGSOFT Internet Security 201711.1.6.02101411/6118%
KINGSOFT Internet Security 20151.235.3091.047/6177%
Windows Defender2017.02.17.1746/6175%

以上がマルウェア検出率テストの結果になります。

マルウェア検出率テストの結果に関する記載は以上です。

【マルウェア検出率テストの総評】

それでは次に「KINGSOFT Internet Security 2017」と「KINGSOFT Internet Security 2015」の検出性能を比較するために実施した簡単なマルウェア検出率テストの総評について記載いたします。

まずは以下の「KINGSOFT Internet Security 2017」のマルウェア検出率テストを実行した際の画像を参照してください。


<マルウェア検出率テストを実行した際の画像>

1、「KINGSOFT Internet Security 2017」

「KINGSOFT Internet Security 2017」によってマルウェアが検出した際の画像


このように「KINGSOFT Internet Security 2017」のマルウェア検出率テストを実行した際の検出項目では、マルウェア検体を検出した特徴として「kcloud」と呼ばれるクラウド検出エンジンによるという検出のみという結果でした。

そもそも「KINGSOFT Internet Security」においては、独自の「BlueChip 3」と呼ばれるマルウェア検出エンジンを搭載していますが、さすがに今回の投稿で記載するマルウェア検出率テストの結果に疑問を感じるために、「KINGSOFT Internet Security 2017」のマルウェア検出率テストを実行した後に、当ブログ管理人のパソコン環境を再起動してから、「KINGSOFT Internet Security 2017」の保護機能を有効にした状態でマルウェア検出率テストを再試行しましたが、前項で記載するマルウェア検出率テストの結果と同様になった次第です。

そして一方「KINGSOFT Internet Security 2015」に関しては、「Avira」のマルウェア検出エンジンを有効にした状態でマルウェア検出率テストを実行していますが、マルウェア検出率テストの結果としては、「Windows Defender」とほとんど同一のマルウェア検出率テストの結果となっています。

もちろん今回の投稿で記載するマルウェア検出率テストに使用するマルウェア検体総数では、あまり意味のないマルウェア検出率テストといえますが、現時点では「KINGSOFT Internet Security 2017」を使用するよりも、「KINGSOFT Internet Security 2015」を引き続き使用する方が良いのかもしれません。

それから次にあくまで当ブログ管理人の個人的な意見となりますが、「KINGSOFT Internet Security」の開発元には、その他のセキュリティベンダーと同様に、「AV-comparatives」及び「AV-TEST.org」というマルウェアの検出性能を調査する国際テスト機関の検出率テストに参加するべきではないかと考えます。

以上がマルウェア検出率テストの総評に関する記載になります。

「KINGSOFT Internet Security」マルウェア検出率テストに関する記載は以上です。

あとがき

さて今回の投稿は以上となります。

今回の投稿で記載する記事以外のセキュリティソフトの使い方に関連する記事に興味がある方は、ぜひ一度以下のセキュリティソフトの使い方に関連する記事のまとめを参照してください。


<セキュリティソフトの使い方に関連する記事のまとめ>

1、URL

セキュリティソフトの使い方に関連する記事のまとめ


それでは以上です。